北前船の船乗りたちを支えた味
「とり野菜みそ」とは
大豆と米麹から作る米みそに数種類の調味料や香辛料などを混ぜ合わせた調味みそです。
日本人に昔から親しまれている伝統の味噌を現代人にも好まれるようにアレンジしました。
鍋料理はもちろんですが、調味料の一つとして、肉の味噌漬けをはじめいろいろな料理に。また、料理の隠し味としてもご利用いただけます。
「とり野菜みそ」が生まれた歴史
鍋といえば、まつやの「とり野菜みそ」と必ず名前が挙がるほど、石川県で親しまれている味噌鍋。その歴史は古く、ルーツは、江戸時代にまでさかのぼります。
まつや初代当主の松屋和平は、北前船の廻船問屋を営んでおりました。北前船の航海は長く過酷なものなので、体を壊してしまう船乗りが多かったようです。
── 厳しい航海を無事に乗り切るためには、船上で栄養価の高い食事を摂らせることが必要不可欠 ──
そこで、当主自ら考案し、調合したのが、現在の「とり野菜みそ」の基となった味噌でした。その味噌を使い、魚や野菜を入れて鍋で煮込んだところ、不足しがちな野菜もたっぷり摂れ、栄養のバランスも良いとり野菜みそは、船乗りたちに大変喜ばれたそうです。
「とり野菜みそ」の「とり」は鶏肉からではなく、野菜や栄養を摂るという意味が込められています。